結婚式の撮影

結婚式にはフォーマルな笑顔も大切

花嫁のお母さんがカメラを向けた瞬間に、今回、ー度も見ていないような彼女の最高の笑顔があって、やはり肉親には誰もかなわないなと思うことがあります。でも、それ以外にもいい笑顔というものがあるはずなんです。結婚の日のフォーマルな笑顔は、プロにしか残せないもの。肉親が撮ったようなカジュアルな笑顔も織れて、さらに特別感のある笑顔もj量れる。そんなフォトグラファーが最高です。

集合写真は人物だけで構成しない

集合写真というのはつまらなくなりがちなカット。大抵は立ち位置で、みんなが画面いっぱいに収まっているけれど、それをあえて縦位置にして空を入れたり、バックの建物を入れたりして、お決まりのシーンにどう臨場感やプラスアルファを加えていくかを考えることが大切です。専属の写真屋さんが撮影しているのを横から撮るのも確かに楽しい1枚ですが、やはりきちんと残してあげたいと思います。

当日までは毎日鏡を見ること!

写真館のように決めポーズの撮影ではないので、現場は楽しい雰囲気です。でもそのかわり、ふたりも練習してきてください。鏡で「こうするとこんな表情になるんだ」と確認する程度で大丈夫。この花嫁は練習を重ねたうえに「ブレた感じで雰囲気のある写真を」との希望ももっていましたが、見事な1枚を残しました。練習を重ねると当日に日々の努力か’思い出され、自然な笑顔が生まれます。

和装の醍醐昧は後ろ姿にあり

和装の花嫁の、うなじの優雅さ、花線にしか許されない豪華な結びの緒。後ろ姿の美しさは、和美人ならではのものなので、ぜひ写真にのこしておきましょう。きものというのは、どこか1カ所でも崩れた印象を与えたら、すべてが台無しになってしまいます。それは本当に微妙な角度で決まるので、絶妙なさじ加減が要求されます。フォトグラファーの力量を見るときには、そんな点にも注意するとよいと思います。

あなたのいちばん美しい表情とは

結婚式はドキュメン卜ではあるけれど、僕らは基本的に「ふたりの美しい写真集を作ってあげたい」という思いが強いです。だから「彼女の美しさはどこにあるのか」と考えて、憂いを含んだ、はかなげな表情が美しいと思えば、たとえそれがブライダルらしくない表情だったとしても撮ってあげたくなる。それが僕らの考え方なのです。

『演出』と『やらせ』は別ものです

撮影の前にはロケハンをして構想を練りますが、その日の天気や光の具合を見て、俳句を詠むようにひらめいた感性でポーズを決める判断力も、フォトグラファーには必要。演出とやらせはまったく別のものなのです。