大切なシーンを撮る

「デジタルが普及した現在、写真の価値も変わりました。写真がイージーに撮れるようになった今、プロは素人には撮れない作品を提供するべきです。追求するのはいちばんに花嫁の美しさです。

ドレス姿の撮影時間を確保して

当日は本当に時聞がないので、フォトクラファーは主役のそわそわした気持ちを優維な方向に誘うように、常に心がけます。ただ、ドレスの美しさを完壁に表現するためには流れのなかで適当に、というわけにはいきません。打ち合わせでは「写真を樋るだけのための時間も大切」と説明し、タッグを組む気持ちで、ふたりにも協力しましょう。

ケーキも肌もポイントは質感

スポーツ、料理、報道など、フォトクラファーにはそれぞれ専門分野があるものですが、ブライダルにはすべての要素が含まれているので、仕事としては大変に難しいものです。フォトグラファーを探す際に作品を見るときには、ぜひ料理の写真をチェクしてください。ケーキなどもそうですが、食べ物も女性の肌も「質感が命」です。料理が上手に撮れる人は、女性も必ず美しくとってくれます。

リンクはきちんと残しておこう

小物は花嫁が支度をしているあいだにお借りして撮影しますが、その場合も手持ちのカメラで簡単に帰るようなことはしません。これは三脚にマイクロレンズをつけ、ライティングとぼかし方を駆使して撮影しました。パールのなかには映り込みもなく、まるでスタジオでセッティングして撮ったような1枚ですが、当日にその場で撮っています小物をていねいに撮ることも、必ず必要です。

ドキュメントも確実に押さえよう

美しいポートレートが大切といっても、ドキュメン卜をしっかり残すことももちろん重要です。僕らは担当したフォトグラファーがアルバムのレイアウトまですべておこないますが、それはその場の臨場感や、そのカットの大切さが、当事者にしかわからないからです。この2枚の写真は見開きで掲載しました。花束を差し出す女の子と、それを持って幸福そうに微笑む花嫁。温かい心の交流が伝わる作品です。

大切なシーンは感動的に

結婚式に臨むふたりに祈りを俸げる司式者の姿をとらえた1枚。式のあいだはあまり動けないので、レンズを選択してワイドで下から撮影。この迫力を生かすために、アルバムでは見開きを使いきって大きく載せました。アルバムは「いかに見飽きさせないか」ということも重要なポイントです。もっとも効果的な構成を考えますので、写真のセレク卜は担当者に一任していただきたいと思います。